本日は現実に向き合うテーマを設定してみました。
引用文献等を提示しながら一緒に考えていきましょう。
データを紹介
まずはあまり見慣れないであろうデータから紹介します。
一つ目は人口10万人に対して理学療法士・作業療法士が何人就業しているかの予想を示したものです。
端的に言えば2025年から見て2040年にはセラピストは1.5倍から2倍近い状態になっていることが予測されています。
二つ目にお示しするのは、これから先の人口の推移と高齢化率、65歳以上、15-64歳、15歳未満の割合を示したものです。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/s3_1_1.html (内閣府HPより引用)
この資料からわかることは①これから2060年まで人口は急激に減少していくこと②高齢者に対して労働人口の割合が減少していくこと③特に重要ですが高齢者自体の人数は大きく変動しないこと。
2つの資料から考えられること
高齢者の人数は大きく変動せず、セラピストの数が増えていくこと。つまり供給過多の時代です。
最近でも老健でのセラピストのリストラの話や、最低時給でのセラピストの求人など、その予兆を感じさせる内容が情報として入ってくるようになってきました。
それでも、病気になる人はいるし、病院で活躍するセラピストも、介護保険や福祉分野で働く人は必要です。それでも今から見れば費用対効果や病院や患者様から信頼される人が必要とされるでしょう。
当然、臨床家をまとめる管理者や起業家も増えるでしょうが、ポストは限られています。
そしてことあるたびに国で議論されること。それはセラピストが日常生活を向上させる仕事だからこそ24時間生活を支援すればいいのではないか? つまり介護福祉士不足に対する一つの戦略も見え隠れしています。
それに続くように最近の訪問看護ステーションでは看護師6割、セラピストは4割といった人員配置の話も見え隠れしています(一部加算の条件に入りました)
セラピストに対して誇りややりがいを感じるのであれば、人に還元できる能力はさらに必要な時代になると思います。
それができない人は厳しい時代になっているかもしれません。
社会から見れば当たり前のこと
少し厳しいお話もありましたが、社会ってそんなものじゃないですか?
同じお金を払うならより自分が満足する方を選びたいし、一般企業では成果が必要だし、特に海外では成果の違いで報酬は違うし、なんならリストラもされます。
一見暗い話ですが、当たり前のこととしてとらえて行動していればある程度対処できるのではないでしょうか?
今関わっている職場の人、患者さんの役に立っていますか?
人に教えられるスキルや経験はありますか?
井の中の蛙にならず行動できていますか?
僕はしばらく臨床家と経営どちらの感覚も育てていきたいと思っています。
一緒に高め合える人は一緒に進んでいきましょう。私にできることがあれば協力したいと思います。
本日もありがとうございました。
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